第1話 − 「誕生」
よしこ「スゥちゃんどうしたんだろうねえ。学校何日もお休みしちゃって。」
たまえ「自称天才なんだし、きっとテレビでも分解して感電してるんじゃないの?」
よしこ「だといいんだけど・・・。」
たまえ「・・・いいの?それで。」
よしこ「と話してるうちにスゥちゃんの隠れ家その5に到着。」
たまえ「汚いわねえ。さすが自称天才。」
スゥ「散らかってて悪かったわね。」
よしこ「あ。出た。」
たまえ「迷わず成仏しろよ。」
スゥ「お前ら・・・あたしをなんだと・・・」
たまえ「南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏」
よしこ「あーめん」
スゥ「こ、こいつらは・・・で、何の用よ?!」
よしこ「何の用じゃないわよ。何日も学校休んじゃって。」
たまえ「そうだよ、自称天才の癖に。」
よしこ「からかう人居なくてつまらないんだから。」
たまえ「宿題だって見せてくれる人居ないし。ね〜。」
よしこ「ね〜。」
スゥ「・・・とりあえず一日ほど問い詰めていいか?いろいろと。」
よしこ「それはごめんこうむりたい。」
スゥ「・・・まあいいわ。実は自分をモデルにロボット作ってたのよ。」
よしこ&たまえ「ろぼっと?!」
スゥ「そ。いわゆるアンドロイドって奴ね。どう?よく出来てるでしょ?」
よしこ「・・・まあ確かに。」
たまえ「美化2000%って感じね。」
スゥ「・・・おい。」
スゥ「でもよく動くのよ。これ。」
よしこ&たまえ「(;゚д゚)煤v
スゥ「どうしたの?」
よしこ「(;゚д゚)あたま・・・あたま・・・」
たまえ「(;゚д゚)頭取れるの?それ。」
スゥ「馬鹿ね、わざわざそんな意味ない機能付けないわよ。マンガの見過ぎじゃないの?」
よしこ&たまえ「(;゚д゚)・・・」
よしこ「でもさ、何しにこんなの作ったの?」
たまえ「そうだよ。自称天才の癖に。」
スゥ「・・・実はあたし、ママと喧嘩して家出中。」
よしこ「知ってるよ。スゥちゃんの小母さんに聞いてここ来たんだから。」
スゥ「ちぃ、ここも感づかれたか。」
たまえ「感づかれたって・・・。」
スゥ「で、ご存知のとおりあたしはカレー好き。でも作り方知らないのよね、実は。」
たまえ「ロボット作れるのに?」
スゥ「何事にも向き不向きってあるもんなのよ・・・。」
スゥ「ただ、ちょ〜っと失敗しちゃってね。今調整中なのよ。」
たまえ「何を失敗したの?」
スゥ「なんかね、カレー作ってって言ってるのになぜかパフェばっかり作るのよ。」
よしこ&たまえ「パフェ?!」
スゥ「制御プログラムには異常ないみたいだし、少しばかり手を焼いてたところなのよね。」
よしこ(スゥちゃん、カレー作れないのにカレー作るプログラムは組めないと思うよ・・・)
たまえ(そもそもロボット作るくらいならカレーの作り方調べれば良いだろうに)
よしこ「でもそれはそれとして、学校来ないのは問題だと思うよ。」
たまえ「そうだよ。とりあえずお家に帰ってお母さんに謝ろうね。」
スゥ「おい!そっちはあたしじゃ・・・」
よしこ「後でパフェ作ってね。」
たまえ「いちごパフェがいいな〜。」
スゥ「お、おい!待てって。」
よしこ「あ、なんかロボットが騒いでるよ?」
たまえ「とりあえずそっとしておこう。」
スゥ「お前らぁ・・・ブッコロス!」
よしこ「わぁ!ロボットが暴走したぁ!」
たまえ「逃げろ〜!」




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