第17話 − 「ぬいぐるみ」
スゥ
よしこ
スゥ
たまえ
スゥ
「・・・・・・ごめん。」
「大丈夫!ボクの好きなのばっかりだし。」
「ほんとーにごめん。」
「まあ、ぱふぇちゃんに任せた時点でこうなるのは予想してたけど。」
「心の底からごめん!」
よしこ
たまえ
スゥ
たまえ
スゥ
たまえ
スゥ
よしこ
スゥ
よしこ
スゥ
よしこ
「おいしそうなケーキがたくさん!」
「たくさんっていうか、ケーキしかないけどな。」
「まさかぱふぇの奴、全材料でケーキ作るとは思わなくてさ。」
「全材料・・・それって肉とかも・・・」
「頼む、察してくれ。」
「えーと・・・・・・それにしても殺風景だね。」
「あ、ああ。なんとかツリーは見つけたんだけど、それ以外の飾りがちょっと、ね・・・。」
「あの、奥に飾ってあるっていうか置いてあるっていう風な七夕っぽい飾りの笹は?」
「聞かないで。」
「わかった、聞かない。・・・ところでぱふぇちゃんは?」
「・・・お前らが来る少し前に姉貴が持ってった。」
「え〜?そうなの?」
たまえ
スゥ
「ところでずっと握りしめているそのぬいぐるみは何?」
「こ、これは・・・」

スゥ

スゥ

スゥ
『スゥちゃん、これを見なさい!』
『ああっ!それはあたしの大事な、クマのめーぷる!』
『ふふ。これがどうなっても良いのかしら?!』
『くっ?!・・・い、いったいどういうつもり?』
『さあ?ただワタクシ・・・あのぱふぇちゃんを一晩お借りしたいだけですわ。』
『な・・・』
スゥ
たまえ
スゥ
「いろいろ、あったんだ・・・いろいろ・・・」
「・・・抱いて寝てるの?」
「ど、どうだって良いだろ?!」





スゥ
たまえ

スゥ
「・・・で、パーティーは終わったのに、なんでお前はあたしの家まで着いて来てるんだ?」
「気にしなくて良いよ。
 ただ自称天才がぬいぐるみ抱いて寝てるのを、この目でしかと見届けたいだけだから。」
「とっとと帰れ!!」
ぱふぇ



ココロ

ココロ
「ええ?!クリスマスって、
 お雑煮食べて凧揚げて好きな人にチョコあげて第2ボタン貰って
 雛壇飾って豆撒いて柏餅食べて短冊に願い事書いて
 その上ご先祖が帰ってきたりするんじゃないんですか?!」
「全イベントをチャンポンするなよ・・・。」
「違いますわ!クリスマスはスゥちゃんをいっぱい着飾らせる日ですわ!」
「・・・萌姉も違うからね?」




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