第21話 − 「笑った人だけ面白い?」
スゥ
さだこ
スゥ
「・・・何してんだ?」
「すのぼのれんしゅう。きょう、ぱふぇといくの。」
「・・・あっそ・・・じゃ、学校行ってくる。」



たまえ

スゥ
たまえ
スゥ
よしこ
「・・・そしてあっという間に放課後。
 ちなみにうちの学校はなんと私服オーケー。」
「何ひとりでぶつぶつ言ってるんだ?」
「蛇足だけど、わたしら、部活不参加。」
「だから、誰に向かって話して・・・」
「あ、たまえちゃ〜ん。スゥちゃ〜ん。」
スゥ
よしこ
スゥ
よしこ
たまえ
スゥ
たまえ
よしこ
たまえ
よしこ

スゥ
「どうした?よしこ。」
「さっき返ってきたテスト、何点だった?僕、31点だったけど。」
「あたし100」
「たまえちゃん。ブルジョア女がなんか言ってるよ?」
「聞く前から分かってたことじゃん。自称天才なんだし。」
「だったら最初から聞いてくるなよ・・・」
「わたし30点。」
「勝った!」
「・・・赤点じゃ一緒だって。」
「でもこれじゃ、スゥちゃんに勝てない・・・
 ならば最後の手段っ!!たまえちゃん!」
「最後のって・・・」
よしこ
「31点!」
たまえ
よしこ
たまえ
「・・・」
「ほら!たまえちゃんも!」
「・・・30点。」
よしこ
スゥ
よしこ
スゥ
よしこ
スゥ
たまえ
スゥ
よしこ
たまえ
「二人合わせて6・・・ああっ!一人足りない?!」
「足りないって、何に・・・」
「42点!誰か42点居ない?!」
「何故42点?」
「ねえそこのあんた・・・ええ?35点?使えない〜!!」
「どうしたんだ、よしこの奴?」
「ぶるじょあは帰れ。」
「・・・イヤでも帰るけどね。学校も終わったし。」
「こうなれば40点でも良いから誰かぁ!!」
「よしこちゃん、帰るよ〜。」



スゥ

よしこ
たまえ
スゥ
たまえ
スゥ
ぱふぇ
スゥ
ぱふぇ
「ただいま〜・・・
 って、そういやぱふぇ、今日は居ないんだったっけな。」
「え〜?せっかくデザート食べようと思ったのに!」
「夕食の一品浮いたと思ったのに。」
「まず自分ちに帰れよ?!大体お前らは、なにかというと」
「あれ?なんか部屋が暖かい?」
「話逸らすなよ・・・あれ?ほんとだ、ぱふぇ帰って来て・・・」
「あ。マスター、お帰りなさ〜い。」
「ただいま・・・今日は出掛けるんじゃなかったのか?」
「それが・・・」
ぱふぇ
たまえ
ぱふぇ

スゥ
よしこ
ぱふぇ
「実は向こうに着きましたら、さだこさんが・・・」
「怨霊さんがどうかした?」
「なんか知らないんですけど、着いたら気を失ってまして・・・
 病院に連れていくわけにも行かなかったので、すぐ帰ってきました。」
「・・・なんかあったのか?」
「霊媒師さんでも居たとか?」
「さぁ〜・・・今は気が付いてるんですけどね。」
スゥ
ぱふぇ
スゥ
ぱふぇ
「・・・今帰ってきたばかりなの?」
「ええ、つい先ほど。今装備を外そうかと思ってたところでして。」
「じゃあ、ついでにしばらく暖房代わりに噴かしといてよ。」
「え?・・・まあ、構いませんが・・・」
よしこ
たまえ
さだこ
たまえ
さだこ
よしこ
さだこ
よしこ
たまえ
さだこ
「ねえ、大丈夫?どうしたの?」
「・・・なんか・・・怯えてる?」
「とめて・・・とめて・・・おろして・・・だめ・・・しんじゃう・・・」
「?」
「おねがい・・・もっとそくどを・・・こ・・・こおっちゃう・・・」
「えーと・・・」
「うちが!!ひこうきが!!やまがぁ!!」
「うわっ?!」
「おおお落ち着いて?!」
「いやぁぁぁ!!しぬ〜〜〜〜!!!」
たまえ
よしこ
さだこ
たまえ
よしこ
たまえ
さだこ
「そういや、なんかぱふぇちゃんと出掛けてたんだっけ?」
「うん、そんなこと言ってたよね。さっき。」
「こわい・・・しぬ・・・ころされる・・・」
「・・・・・・どんな飛び方したんだろ?あれで。」
「幽霊が死にたくなるくらいだからねえ?」
「・・・ねえ?」
「の・・・呪・・・」


30分後


ぱふぇ
スゥ
ぱふぇ
スゥ
ぱふぇ
スゥ
ぱふぇ
スゥ
ぱふぇ
スゥ
「マ・・・マスター。」
「・・・。」
「・・・こ、このやり方は・・・だめです・・・」
「うん、あたしもそう思う・・・。」
「素直に・・・エアコン・・・使ってください・・・」
「そーする。」
「エ、エネルギーの・・・補給・・・を・・・」
「あたしも悪かったけどさ・・・そうなる前に判断して止めろよ・・・」
『バッテリーが無くなりました。待機モードに強制移行します。』
「おい?ぱふぇ〜?もしも〜し?」




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