第57話 − 「増量キャンペーン実施中」

ある朝、いつも通り目を覚ますと
あたしが4人居た。
スゥ()
スゥ()
スゥ()
「・・・まだ頭が寝ぼけてんな〜。もう一度寝直すか。」
「こらこら。」
「勝手に都合のいい解釈して現実逃避しないでよ。」
スゥ()
スゥ()
スゥ()
スゥ(黒)
スゥ()
スゥ()
「せっかく色別に5人揃ったんだからさあ。」
「そうそう、お約束お約束。」
「・・・何が?」
「我ら正義の使者!」
「人呼んで!」
「ピンきスト戦隊」
スゥ()
スゥ()
スゥ()
スゥ()
スゥ()
スゥ()
スゥ(黒)
スゥ()
「スゥレンジゃ」
やっぱ寝るわ。
「まあまあまあ。」
「話は最後まで聞いてよ。」
「聞く前にそもそも会話になってないし。」
「まあとにかくだね、こうして顔揃えた以上」
「わっ?!こら、あたしのくせに暴れるな!」
「このっ放せ!ぱふぇ〜!」
スゥ(黒)
スゥ()
スゥ()
ぱふぇ
「こ、この!おとなし めぎっ?!
「そんな殴ること無い ふぎゃっ!
「ぱふぇ!居ないの?!」
「はいは〜い♪お待たせしま・・・って、あれ?」
ぱふぇ
スゥ()
「え、ええとぉ・・・」
「おっおい、ぱふぇ!これは一体どういう・・・」
「ま、マスターが・・・一人・・・二人・・・三・・・人・・・」
ぱふぇ
スゥ()
ぱふぇ
スゥ()
「・・・すみません、ちょっとカメラの検診に行って来ますね。」
「ま、待てって。おーい!」
「おかしいなあ〜?他のは普通に見えるのに・・・」
「や、だから・・・放せよ!」











スゥ(黒)
スゥ()
スゥ()
スゥ()
スゥ(黒)
「とにかくこれは、妄想でも夢でも幻覚でもなく、現実なんだ。」
「何か分からないけれど、なぜかあたしらは5人に増えた・・・」
「マンガじゃないけど、やっぱ別個に才能が分かれたりとか備わったりとか」
「ん〜・・・あたしはカレー作れないよ。」
「あたしも無理だね。」
スゥ()
スゥ()
スゥ()
ぱふぇ
スゥ()
ぱふぇ
スゥ()
「あ、そうだ。あたし授業中に先生にばれずに居眠り出来るよ?」
「それならあたしだって上手いよ。」
「・・・う〜ん、別にみんな同じっぽいなあ。」
「さっきやってみたDNA比較でも、皆さん同じでしたしねえ。」
「ぱふぇ、本当にお前、何も知らない?怒んないからさ。」
「知ってるんだったら悩みませんよぉ。」
「・・・そうだよなあ。ま、なんにしても言えることは一つ。」
スゥ(全員)
学校行く時間だね。
スゥ()
ぱふぇ

スゥ()
スゥ()
ぱふぇ
スゥ()
スゥ()
スゥ()
スゥ(黒)
スゥ()
「と言うわけで、ちょっと調べといてよ、ぱふぇ。」
「えっ?ええ、それは構いませんけど・・・
 皆さん、全員で登校するおつもりなんですか?」
「だって記憶が共有されてるわけでもないみたいだしさあ。」
「学力偏ったらイヤじゃん?」
「はあ・・・では、いってらっしゃいませ。」
「じゃあ、行ってくるよ。」
「出席、5人分だから5日分付いたりしてくれないかなあ。」
「つーか、その前に出席取る時の呼び分けどうするんだよ〜?」
「そんなん、全員で返事すればいいじゃねーかよ。」
「・・・ああ、なるほど。」





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