![]() |
ある朝、いつも通り目を覚ますと |
|
![]() |
あたしが4人居た。 | |
![]() |
スゥ(赤) スゥ(青) スゥ(緑) |
「・・・まだ頭が寝ぼけてんな〜。もう一度寝直すか。」 「こらこら。」 「勝手に都合のいい解釈して現実逃避しないでよ。」 |
![]() |
スゥ(黄) スゥ(青) スゥ(赤) スゥ(黒) スゥ(青) スゥ(黄) |
「せっかく色別に5人揃ったんだからさあ。」 「そうそう、お約束お約束。」 「・・・何が?」 「我ら正義の使者!」 「人呼んで!」 「ピンきスト戦隊」 |
![]() |
スゥ(緑) スゥ(赤) スゥ(青) スゥ(緑) スゥ(赤) スゥ(青) スゥ(黒) スゥ(赤) |
「スゥレンジゃ」 「やっぱ寝るわ。」 「まあまあまあ。」 「話は最後まで聞いてよ。」 「聞く前にそもそも会話になってないし。」 「まあとにかくだね、こうして顔揃えた以上」 「わっ?!こら、あたしのくせに暴れるな!」 「このっ放せ!ぱふぇ〜!」 |
![]() |
スゥ(黒) スゥ(黄) スゥ(赤) ぱふぇ |
「こ、この!おとなし めぎっ?!」 「そんな殴ること無い ふぎゃっ!」 「ぱふぇ!居ないの?!」 「はいは〜い♪お待たせしま・・・って、あれ?」 |
![]() |
ぱふぇ スゥ(赤) |
「え、ええとぉ・・・」 「おっおい、ぱふぇ!これは一体どういう・・・」 「ま、マスターが・・・一人・・・二人・・・三・・・人・・・」 |
![]() |
ぱふぇ スゥ(赤) ぱふぇ スゥ(赤) |
「・・・すみません、ちょっとカメラの検診に行って来ますね。」 「ま、待てって。おーい!」 「おかしいなあ〜?他のは普通に見えるのに・・・」 「や、だから・・・放せよ!」 |
|
||
![]() |
スゥ(黒) スゥ(緑) スゥ(黄) スゥ(青) スゥ(黒) |
「とにかくこれは、妄想でも夢でも幻覚でもなく、現実なんだ。」 「何か分からないけれど、なぜかあたしらは5人に増えた・・・」 「マンガじゃないけど、やっぱ別個に才能が分かれたりとか備わったりとか」 「ん〜・・・あたしはカレー作れないよ。」 「あたしも無理だね。」 |
![]() |
スゥ(黄) スゥ(赤) スゥ(黄) ぱふぇ スゥ(赤) ぱふぇ スゥ(赤) |
「あ、そうだ。あたし授業中に先生にばれずに居眠り出来るよ?」 「それならあたしだって上手いよ。」 「・・・う〜ん、別にみんな同じっぽいなあ。」 「さっきやってみたDNA比較でも、皆さん同じでしたしねえ。」 「ぱふぇ、本当にお前、何も知らない?怒んないからさ。」 「知ってるんだったら悩みませんよぉ。」 「・・・そうだよなあ。ま、なんにしても言えることは一つ。」 |
![]() |
スゥ(全員) |
「学校行く時間だね。」 |
![]() |
スゥ(赤) ぱふぇ スゥ(黄) スゥ(緑) ぱふぇ スゥ(赤) スゥ(青) スゥ(緑) スゥ(黒) スゥ(緑) |
「と言うわけで、ちょっと調べといてよ、ぱふぇ。」 「えっ?ええ、それは構いませんけど・・・ 皆さん、全員で登校するおつもりなんですか?」 「だって記憶が共有されてるわけでもないみたいだしさあ。」 「学力偏ったらイヤじゃん?」 「はあ・・・では、いってらっしゃいませ。」 「じゃあ、行ってくるよ。」 「出席、5人分だから5日分付いたりしてくれないかなあ。」 「つーか、その前に出席取る時の呼び分けどうするんだよ〜?」 「そんなん、全員で返事すればいいじゃねーかよ。」 「・・・ああ、なるほど。」 |