第65話 − 「いーとまん」









 こり・・・ぽり・・・こりん・・・

「ふふふ〜ん♪・・・さっきから何の音でしょうねえ・・・
 あら、芽亜ちゃん。」

 こきん・・・こき・・・ぽく・・・

「あらあらあら。発生源は芽亜ちゃんですか?どうしたのでしょう。」







芽亜
 こりこりこり・・・ぽくり・・・こりこりこりこりこりこり・・・

「どうしましたの?芽亜ちゃん。さっきから変な音立てて。」

 ごっくん

「何か食べてましたの?」
「うん。」
芽亜

芽亜

芽亜


芽亜

「これ食べてた。」
「それは・・・ネジですか?」
「萌さんも食べる?」
「あっいえっ、ワタクシは・・・」
「歯ごたえあっておいしいよ?」
「あ、あまりお外では食べないようにしておりますのよ。
 ・・・それはそうと、なぜネジなどを?」
「えーっとね。この間学校で健康診断したの。そしたら『貧血気味』って言われたです。」
「・・・ひ・・・貧血・・・ですか?」
芽亜

芽亜

「それでね、せんせーに『鉄分をもっと取りなさい!』って。」
「それで、ネジ・・・?」
「鉄分が豊富なのです。」
「・・・でもそれ、真鍮製ではありませんか?ほら、ここのところ金色で」
芽亜

芽亜

芽亜

芽亜
「真鍮製とはだまされました!」
「いえ・・・だまされたって・・・」
「これでは何の意味もありません!」
「・・・そ、そう・・・ですねえ・・・?」
「すぐに鉄製のネジを探しませんと!」
「が、頑張ってくださいね?」
「はいです!」



「はあ・・・いまだにあの子の行動は読めませんねえ・・・
 それにしてもなんなんでしょう?
 この『根本的に何かを間違えている』という胸騒ぎは・・・」





芽亜
スゥ


芽亜
スゥ
芽亜 
スゥ 
芽亜
スゥ
芽亜
「と言うわけで鉄のネジください。」
「・・・ねえ、保健の先生に言われたのって、
 鉄分補給には納豆とかレバーが良いですよ って事じゃなかったっけ?」
「ナットもネジも一緒ですよ!」
「いや、ナットじゃなくて・・・」
「それにレバーもちゃんと食べましたよ。自動車の奴ですけど。
「・・・!それでさっきサイドブレーキ齧ってたんかい!
「ねえねえ。どこですか?ネジ。」
「・・・あっちの引き出しにあったと思うよ。」
「はいです〜♪」
スゥ

「・・・しかしあいつ、そもそもどうやって血液採取なんぞやったんだ?
 人間対象の健康診断で何の支障もなく進んだ時点で変だけど。」





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