萌 萌 |
こり・・・ぽり・・・こりん・・・ 「ふふふ〜ん♪・・・さっきから何の音でしょうねえ・・・ あら、芽亜ちゃん。」 こきん・・・こき・・・ぽく・・・ 「あらあらあら。発生源は芽亜ちゃんですか?どうしたのでしょう。」 |
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萌 萌 芽亜 |
こりこりこり・・・ぽくり・・・こりこりこりこりこりこり・・・ 「どうしましたの?芽亜ちゃん。さっきから変な音立てて。」 ごっくん 「何か食べてましたの?」 「うん。」 |
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芽亜 萌 芽亜 萌 芽亜 萌 芽亜 萌 |
「これ食べてた。」 「それは・・・ネジですか?」 「萌さんも食べる?」 「あっいえっ、ワタクシは・・・」 「歯ごたえあっておいしいよ?」 「あ、あまりお外では食べないようにしておりますのよ。 ・・・それはそうと、なぜネジなどを?」 「えーっとね。この間学校で健康診断したの。そしたら『貧血気味』って言われたです。」 「・・・ひ・・・貧血・・・ですか?」 |
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芽亜 萌 芽亜 萌 |
「それでね、せんせーに『鉄分をもっと取りなさい!』って。」 「それで、ネジ・・・?」 「鉄分が豊富なのです。」 「・・・でもそれ、真鍮製ではありませんか?ほら、ここのところ金色で」 |
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芽亜 萌 芽亜 萌 芽亜 萌 芽亜 |
「真鍮製とはだまされました!」 「いえ・・・だまされたって・・・」 「これでは何の意味もありません!」 「・・・そ、そう・・・ですねえ・・・?」 「すぐに鉄製のネジを探しませんと!」 「が、頑張ってくださいね?」 「はいです!」 |
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萌 |
「はあ・・・いまだにあの子の行動は読めませんねえ・・・ それにしてもなんなんでしょう? この『根本的に何かを間違えている』という胸騒ぎは・・・」 |
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芽亜 スゥ 芽亜 スゥ 芽亜 スゥ 芽亜 スゥ 芽亜 |
「と言うわけで鉄のネジください。」 「・・・ねえ、保健の先生に言われたのって、 鉄分補給には納豆とかレバーが良いですよ って事じゃなかったっけ?」 「ナットもネジも一緒ですよ!」 「いや、ナットじゃなくて・・・」 「それにレバーもちゃんと食べましたよ。自動車の奴ですけど。」 「・・・!それでさっきサイドブレーキ齧ってたんかい!」 「ねえねえ。どこですか?ネジ。」 「・・・あっちの引き出しにあったと思うよ。」 「はいです〜♪」 |
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スゥ |
「・・・しかしあいつ、そもそもどうやって血液採取なんぞやったんだ? 人間対象の健康診断で何の支障もなく進んだ時点で変だけど。」 |