第67話 − 「生還 − スゥと芽亜」

スゥ
芽亜
スゥ
芽亜
「・・・」
「気が付きました。」
「・・・あれ・・・ここどこ・・・て、寒っ!!」
「寒いですか〜?」
スゥ
芽亜
スゥ
「何なのよ?!この風景・・・一面雪原じゃないの!」
「さぁ〜?」
「一体何が・・・えーと・・・」
確か、ぱふぇが姉貴を問い詰めたら・・・
姉貴がごねて、とりあえず転送フィールドを閉じようとして・・・
そしたら、芽亜がいきなりフィールドをこじ開けに走って、その結果フィールドが暴走して・・・
スゥ
芽亜
スゥ
「・・・全部あんたのせいじゃないのよ?」
「やー、それほどでも。」
「褒めてないわよ・・・」
スゥ
芽亜
スゥ
芽亜
スゥ
芽亜
「本当にここ、どこなの?GPSで分かんない?」
「字が難しくて読めないんですぅ〜。」
「・・・どんなナビ入れてんのよ?」
「えーと、象形文字?」
「消しなさい。とっとと。今すぐ!」
「え〜?」
スゥ
芽亜
スゥ
芽亜
スゥ
「何でも良いからこの寒さ何とかならないの〜?!」
「寒いですか。まあ、南極ですしねぇ。」
「・・・何で場所知ってるのよ?」
「スゥちゃん寝てる間にうろついたら、あっちに50km程の所に南極点が」
「先に言え!つーか助け求めろ!そんなエネルギー残ってるなら!」
スゥ
芽亜
スゥ
芽亜
スゥ
芽亜
「で、これから先どう」
『バッテリーが切れました。充電してください。』
「・・・・・・へ?」
『バッテリーが切れました。充電してください。』
「・・・つ、使えねえ・・・」
『バッテリーが切れました。充電してください。』


10分後。


スゥ


「さ、寒い・・・眠たい・・・もう・・・ダメ・・・
 ああ・・・なんて短い人生。せめて布団の中で死にたかった・・・
 つーか死ぬ前にせめて・・・ママのカレーもう一度・・・
ぱふぇ
スゥ
「大丈夫です!この通りもしもの為の義体の準備はぬかりなく!」
「ああ・・・そぉ・・・・・・」
スゥ




「・・・って!勝手に義体なんぞ用意・・・
 て、あれ?居ない・・・
 はぁ〜・・・幻覚見るなんて、いよいよ・・・
 ・・・
 待てよ?あいつ、あたしが死んだらデータ化してでも存続させるとかほざいてたよな?」
スゥ


芽亜
スゥ
芽亜
スゥ
芽亜
「ふ・・・ふふふ・・・されてたまるか・・・
 こんな所でデータ化されてたまるか!
 意地でも帰ってやるわよ!そのためにはまず・・・」
『バッテリーがピーとなったらご用件をお掛け直しください。』
「お前はやかましい!」
『今ならたったの!せんきゅーひゃくはちじゅーえん!』
「何がよ?!」
『ふじさんろくにおーむなく!』
スゥ
芽亜
スゥ
芽亜
スゥ
芽亜
スゥ
「ああもぉ・・・何がなんだか」
『でまえじんそくらくがきむよう!』
「・・・あれ?喋ってるって事は、まだ電源は生きてる?」
『げーじゅつはばくはつだー!!』
「・・・・・・使える。」
『きゃ〜!襲われる〜!』
「まあそう言わずに。」




リサ
スゥ
リサ
スゥ
リサ
「・・・で、緊急電源利用して再転送した、と。」
「うん」
「でも全身凍傷な上に生身での転送でかなりヒドイ目にあった、と。」
「うん」
「そのわりには元気じゃん?」
スゥ
リサ
スゥ
リサ
スゥ
「直ったわよ。大体。」
「ちぇっ、面白くねえ。」
「帰れ。」
「なんだよ〜。姉貴達探すから手伝えって、お前が呼んだんじゃないかよ。」
「いーから帰れ。」


続く・・・



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