第68話 − 「大冒険 − よしこと萌」


よしこ

よしこ

よしこ

「よしこさん・・・よしこさん・・・」
「ん〜・・・むにゃ・・・」
「よしこさん。起きてくださいよ。」
「んん〜・・・あと少し〜・・・」
「困りましたわねぇ・・・あ・・・ほらよしこさん!後10分で始業時間ですよ?!」
「んじゃああと3時間だけ〜・・・むにゃむにゃ
「・・・最早遅刻とか言う次元の寝坊じゃないですねえ。」

よしこ

よしこ

「よしこさん!早く起きないと、着せ替えちゃいますよ〜?」
「く〜・・・すぴ〜・・・」
「・・・やっぱり、スゥちゃんの起こし方じゃ起きませんねえ。」
「お弁当にははんばーぐね〜・・・すぴ〜
「ああ・・・こんな見知らぬ地に、か弱い女性がたった二人・・・困りましたわ・・・」

うぃる

うぃる
「こんな時に襲われたりしたら・・・くぅっ!萌ちゃんピンチですぅ!」
「・・・さっきから私、こちらにいますが?」
「これからよしこさんと二人、力を合わせて」
「あの〜?」

うぃる

うぃる
「さて、まずはどうしましょうねえ?」
「えーと」
二人っきりで過ごすのですから、準備はしっかりしておきたいところですが・・・」
「もしも〜し?」

うぃる

うぃる

「とにもかくにも、ここがどこなのかまず調べないといけませんね〜。」
「いや、場所ならすぐにでも調べ」
「後は二人分の食料調達をいたしませんと!」
「はぁ〜・・・だめだ、自分の世界に突入中だ・・・」
「ああ・・・これからの旅を考えますと、ドキドキしますわぁ〜♪」

うぃる

うぃる
「ひとまず、少しは人気のあるところまで移動しましょう。」
「あー、動きますか。」
「ここでは食料なんか見つかりそうにありませんものね。」
「まあ、マスターの口に合う物は、その辺には落ちてませんわな。」

うぃる

うぃる

「ではさっそく、しゅっぱ〜つ!」
「・・・で、相変わらず寝息立てているよしこ殿はどうするおつもりで?」
「何のために貴方が居りますの?」
「え・・・ああ、こう言う時は私が存在するわけですか。」
「さあ。行きますわよ?」
よしこ
「・・・ん〜・・・ん?あれ?ここ・・・どこ?なんか視界が傾いて・・・」
よしこ
うぃる
よしこ
うぃる
よしこ
「な〜んだ。運ばれてるのか。」
「動くな。バランスが崩れる。」
「?!なんで運ばれて?ボクが何した?!いっとくケドおいしくないよ?!きゃー!!」
「動くなっての!重いんだから!」
「失敬な!まだ50キロないよ?!」

よしこ

よしこ

「あ、よしこさん。気が付きましたか?」
「なんか頭がボーっと・・・」
「なにか体調がおかしいとかは?」
「まあ大丈夫だけど・・・ここ、どこ?」
「今、二人の旅立ちですのよ?」
よしこ

よしこ
うぃる
よしこ
うぃる

スゥ

スゥ

「そっか〜、二人の・・・・・・二人?」
「ワタクシとよしこさん以外にどなたが居ると?」
「え?だってこの」
「オレ、マスターの気分に依って居たり居なかったりだから、気にしないでな。」
「・・・大変なんだね。」
「・・・分かってくれる?」
「さあ!改めて、しゅっぱ」
「姉貴〜!」
「・・・しゅ」
「姉貴〜!お〜い!」
「・・・しゅ・・・っぱ・・・つ」
スゥ
リサ
スゥ
リサ
スゥ
リサ
「姉貴ってばっ!」
「やぁっと見つかった。疲れた〜。」
「何言ってんだよ。まだ行方不明が何人居ると・・・・・・う゛」
「なんだ?どうした、スゥ?」
「・・・・・・」
「おーい?スゥ公?どうしたんだよ?」
スゥ
リサ
スゥ
リサ

スゥ
「・・・やばい」
「なんだ?腹でも減ったか?」
「姉貴、『じぇのさいどもーど』だ。」
「・・・?」
「・・・スゥちゃ〜〜〜ん。ちょっとこっちいらっしゃってくださったりしちゃったりなさいません?」
「・・・出来れば遠慮したいな〜、なんててふぉ?!

スゥ

スゥ
リサ

よしこ
うぃる
よしこ
うぃる
「まぁったくっ!!なんで良いところであんたはいつも邪魔ばっかり」
「ぐぉ゛!ちょっど姉貴たんま」
「たんまでもとんまでもありません!大体貴女はいつもいつもいつもいつも」
「マ!マジで!今病み上がり・・・ぐげ」
「わわわ、私はただスゥに頼まれただけででで」

「・・・いつもああなの?」
「マスターの妄想中に割り込んだら、例え親でもどうなるか・・・」
「・・・止めないの?」
「止められるとでも?」


まだ続く・・・



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