よしこ たまえ スゥ よしこ スゥ よしこ スゥ たまえ |
「学校、始まっちゃったね・・・。」 「みんなちゃんと制服着てきたね。」 「さすがに目立ったな、私服は。」 「それにしてももう中学3年生。受験の年だよ。」 「まあうちは小学からの一貫校だから、進級テストみたいなもんだけどね。」 「・・・それがすでに難問なんだよ、ボクらにとっては。」 「それはちゃんと勉強してないから・・・あれ?」 「どうした?」 |
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スゥ 芽亜 よしこ 芽亜 たまえ よしこ たまえ |
「君、見かけない顔だけど新入生?」 「アタシ、芽亜(めあ)。」 「どうしたの?きょろきょろして。迷ったの?」 「大丈夫。あなた方が付いてますから!」 「・・・変な子。」 「て、道案内すること確定済みなの?!」 「いいじゃん、人助けだよ。」 |
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芽亜 スゥ 芽亜 たまえ 芽亜 スゥ |
「実は編入してきたんです。」 「なるほど。で、どこの教室なの?探してるのは。」 「アタシのクラスは、あの幻のIII-2なんです。」 「ああ。それならワタシらと一緒だ・・・て、『幻の』?」 「ぜひ一緒に探しましょう!」 「いや、知ってるっての・・・」 |
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芽亜 スゥ 芽亜 よしこ 芽亜 よしこ スゥ たまえ 芽亜 よしこ |
「ところで、折り入って大事なご相談が。」 「いきなり何?」 「実はこう見えてもアタシ・・・」 「こう見えても?」 「教室が分からないんです!」 「・・・ね、ねえ。今までボクら、なんの会話してたんだっけ?」 「くじけるなよしこ。気をしっかり持て。」 「同じクラスだから、一緒について来なって。」 「ということは、教室は実在していたのですね?!」 「・・・・・・。」 |
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よしこ スゥ たまえ よしこ スゥ たまえ よしこ たまえ 芽亜 |
「・・・あの子、大丈夫なのかな?」 「まあ、なんか変だけどさ。」 「でもさ、クラスメイトだよ?」 「友達は選ばないと。」 「とは言っても、変なのならずっと一緒だったし。なあ。たまえ?」 「うん。そうだね、スゥちゃん。」 「うんうん♪・・・ってあたしが変な奴って遠回しに言ってない?」 「自覚がないって、幸せだよね。」 「そうそう。もう一つ言い忘れてました!」 |
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たまえ 芽亜 スゥ 芽亜 スゥ 芽亜 よしこ たまえ 芽亜 よしこ |
「今度は何?」 「実はアタシ、カレーが作れません。」 「・・・えらい唐突だな。」 「なので、この一年でなんとしても会得します。」 「そぉ。頑張ってね。」 「はい!・・・ところでアタシの教室知りませんか?」 「やっぱ変だよ、この子。」 「まあそう言うな・・・。」 「絶対今日中に教室にたどり着かないと!!」 「・・・そこの突き当たりを曲がったとこなんだけどね、教室は。」 |