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よしこ 芽亜 たまえ 芽亜 よしこ |
「ねえねえ芽亜ちゃん。趣味とかあるの?」 「趣味ですか。空を眺めることです。」 「へぇ〜。いいよね、天体観測。」 「細胞分裂って見てて飽きませんよね。」 「え?・・・空と関係ないんじゃ?」 |
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芽亜 よしこ 芽亜 たまえ 芽亜 よしこ |
「・・・・・・・・・・・・えーと」 「じゃ、じゃあ、特技は?手品出来るとか。」 「手品ですか・・・では一つ。」 「おっ?!」 「まず胸元に付いているリボンを外します。」 「それからそれから?」 |
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芽亜 よしこ 芽亜 たまえ 芽亜 よしこ スゥ 芽亜 |
「すると、胸元にワンポイントが無くなるんです。」 「・・・」 「以上です。」 「あのそれ、手品言わない・・・」 「当然です。」 「いや、威張られても。」 「んじゃ、あたしも質問していい?」 「はい?」 |
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よしこ スゥ よしこ スゥ たまえ 芽亜 スゥ 芽亜 スゥ |
「なに?なになに?」 「気を悪くしないでね。率直に聞くけど、あんたロボット?」 「・・・えええっ?!」 「なんか雰囲気が人工的っていうかそんな感じが・・・。」 「そうかなあ・・・」 「『理知的』って言ってくださいよぉ。」 「そう言うのとはちょっと違う気が・・・それに、なんか目もさあ。」 「これはっ!義眼入れてるんですよぉ!」 「えっ、そ、そうなのか?」 |
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芽亜 スゥ よしこ 芽亜 スゥ よしこ たまえ スゥ 芽亜 |
「まだ疑うんですか?そりゃあアタシ、カレー作れませんよ?!」 「いや、それはロボットかどうかの判断基準じゃないし。」 「それ言ったらスゥちゃんだってロボットだよねぇ?」 「だからといって、そんなことでアタシを疑うんですねぇ?!」 「カレー作れないからじゃなくて、目がさぁ。」 「でもスゥちゃん。ロボットにしては性能低くない?」 「うん。記憶力とか。」 「まあ、うちの会社の製品レベルじゃないと思うけど。」 「目がちょっと普通じゃないだけで、ロボットだなんて疑うなんて〜! しくしくしくしく・・・」 |
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よしこ スゥ よしこ スゥ よしこ スゥ よしこ スゥ |
「ほらあ。泣いちゃったじゃん〜。」 「あ、いや、ごめん。悪気はなかったんだけどさ・・・」 (あの目、結構気にしてるんだよ。) (そ、そうなのかな、やっぱ?) (そうだよ!スゥちゃんそーゆーのに慣れすぎだって!) (うっ。) (いまのうちに謝っちゃいなよ!) 「あ、ご、ごめんなさい。言い過ぎた・・・」 |
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芽亜 よしこ 芽亜 たまえ 芽亜 スゥ |
「ヒドイですぅ!そりゃアタシ、100桁のかけ算が苦手ですよ?!」 「え?いや、まあ人間なら苦手だし。」 「100m走だって3秒でなんて走れませんし!」 「普通走れないよ?」 「自慢と言えば一日中『の』の字書いていじけられることくらい!」 「それは・・・自慢出来ることなのか?」 |
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芽亜 よしこ 芽亜 たまえ よしこ スゥ よしこ 芽亜 三人 |
「ううっ。それなのに・・・それなのにぃ!」 「ごめんねえ。こういうのって、スゥちゃんのいつもの癖でさ・・・」 「だからってヒドイです!」 「まあまあ。機嫌直してよ。」 「あ、そうだ。 お詫びに、芽亜ちゃんの好きなのをスゥちゃんにおごらせるってことで。」 「そ、そうそう。食べ物でもアクセサリーでも何でも言ってみな?」 「スゥちゃんお金持ちだし〜。」 「・・・じゃあお腹空いたんで、Doll用電池パックとメカニカルグリスを。」 『あんた、ホントに人間?』 |