第41話 − 「記憶の彼方」
ぱふぇ

「ああ、とても暖かくなってきましたねえ・・・
 夏は暑くなりそうです・・・」
ぱふぇ


「今回初めての春を迎えたわけなんですけど、
 なんかすでに暖かいというより暑いですよねえ。
 ワタシ、暑いのは苦手なんです・・・。」
ぱふぇ

スゥ
ぱふぇ
「と言うわけで、クーリングユニットに交換で〜す。
 ほらほら、リボンみたいでかわいいでしょ〜?」
「・・・」
「・・・似合わないですか?」
スゥ
ぱふぇ
芽亜
たまえ
よしこ
たまえ
「あ〜似合う似合う。似合うから、そろそろ現実に向き合おうな?」
「・・・・・・はい。」
「やぁっと頭見つかりました〜♪」
「ものの見事に取れてるよね、頭。」
「器用なこと出来るね〜、この子。」
「・・・そう言う次元の話?」
スゥ
ぱふぇ
スゥ
ぱふぇ
芽亜
よしこ
たまえ
よしこ
「とりあえず、芽亜とお前ってどういう関係なの?」
「え〜?話すと長くなりますよ?!」
「手短に。」
「う〜ん・・・。」
「へっど!おん!」 がちょ!
「ボ、ボクもやってみたいなあ・・・。」
「・・・やってみたいの?あ。こんなところにナイフが。」
「ちょ〜っと目がマジだよ、たまえちゃん?」
ぱふぇ
芽亜
よしこ
スゥ
ぱふぇ
「そうですねえ、思い返すとあれは」
「ぱふぇさんはアタシのおかーさまなんです。」
「うあ、いきなり核心を!」
「・・・異様に短くまとまったな。」
「・・・・・・。」
よしこ
ぱふぇ
芽亜

ぱふぇ
芽亜

たまえ
「おかーさま?ぱふぇちゃんが?」
「あ、あの、実は秘密裏にマスターを護衛するためですねえ・・・」
「えっとね、おかーさまがマスター達の学校生活を覗いてみたい、
 っていうんで、アタシを編入させたの。」
「あぁぁ!芽亜ちゃ〜ん?!」
「んとね、あとは・・・あ。えっと、編入した訳は絶対の秘密だから
 学校では誰にも喋っちゃダメ!って。」
「て、思いっ切り喋っちゃってると思うんだけれど?」
芽亜
ぱふぇ
たまえ
よしこ
スゥ
芽亜
たまえ
ぱふぇ
「大丈夫です!ちゃ〜んと学校では秘密にしてます〜。」
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛・・・」
「・・・どうするよ、ぱふぇちゃん?」
「ぱふぇちゃんなら、空間ごと燃え尽きてマース。」
「なんかもぉ、怒る気も失せたな・・・。」
「と言うわけで、誰にも内緒ですよ〜?」
「いや、なんもかんも手遅れのような・・・」
「しくしくしくしくしく」
スゥ

たまえ
芽亜
スゥ
よしこ
「まあ、芽亜がDollだったのは分かった・・・しかしなあ。
 ぱふぇが作ったって割には、妙に性能低いような気がして・・・」
「記憶も飛ぶしね。」
「予算不足で安ぅい素子使いましたから!」
「威張るなよ・・・」
「あれ?どしたの、ぱふぇちゃん?」

 

よしこ
スゥ



たまえ
ぱふぇ

 ざしゅっ!

「?!」
「うわあ!どうしたぱふぇ?!」

 にょ

「あ、切り口からまたパンダが・・・」
「ふふふ・・・うふふふふふふふふふふふふ・・・」




よしこ
たまえ
ぱふぇ
スゥ

 ばしゅっ! にゅ ざくっ! にゃ しゅぶっ! ぬも
 ぶしっ! め ざりっ! くにゅ つぶっ! みゃ

「おおお落ち着いてぇ!」
「いやややややや?!」
「うふふふふふふふふふ・・・えへへへ、きゃははははははは?!」
「だああああ!ぱふぇが壊れた?!」






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