第44話 − 「1匹見かければ30匹」

ココロ
よしこ
ココロ
よしこ
ココロ
よしこ

スゥ

スゥ
「今年のゴールデンウィークは何してますの?」
「家族と温泉行く。」
「この間出来上がったジグソーパズルを組み直すんだ♪」
「・・・・・・」
「5000ピースの奴だよ?」
「相変わらず変な趣味してるよね、よしこちゃん。」
「え?そぉ?」
「ワタクシは、スゥちゃんをたぁっぷりと着せ替えしますの♪」
「それだけはヤメテくれ・・・。」
「なぜです?」
「当たり前でしょ?あたしだってこの休みはいろいろ・・・」

スゥ

スゥ

スゥ

スゥ
ぱふぇ
「お気に入りの服を、一緒に探しません?」
探しません。つーかなんで休みの計画をここでやってるわけ?!」
「うぃるがメンテナンス中ですから、必然的にぱふぇちゃんに護衛を」
「予備はどうしたのよ!」
「予備は、ぱふぇちゃんに決まってますでしょ?」
「あたし知らないわよっ!誰が決めたの、そんなこと?!」
「ワタクシに決まってますわ!」
「威張んないでよ・・・」
「あれ?皆さんお揃いで?」
スゥ
ぱふぇ

スゥ
ぱふぇ
よしこ
ぱふぇ
ココロ
ぱふぇ
「あ、ぱふぇ。お前姉貴の護衛までする気なのか?」
「あ〜。そう言えばうぃるからメッセージ届いてましたねえ。」
「ね?」
「『ね?』じゃないわよ!」
「そんなことより、なんで皆さんこちらに?本日は学校では?」
「え?今日から連休だよ?」
「・・・あれ?そうですよねえ?」
「なんだ、知らなかったの?」
「いえ、芽亜ちゃんが学校行きましたんで、おかしいな〜と。」
ココロ
ぱふぇ
スゥ
よしこ
「学校行った?」
「ええ・・・ですから、なんか学校で行事でもあるのかと。」
「別に、何もなかったよな?」
「うん・・・」
ぱふぇ
芽亜
ぱふぇ
芽亜
さだこ
ぱふぇ
『芽亜ちゃ〜ん。今日学校は休みだそうですよ?』
「・・・休み?」
『ええ。今日から連休だそうで。学校行っても誰も居りませんよ〜?』
「でも、さだこさん居るですよ?」
「呪〜?」
『いや、さだこさんは全然関係・・・て、ええ?!』
よしこ
スゥ
よしこ
ぱふぇ

ぱふぇ
「・・・何さっきから独り言言ってるんだろ?」
「芽亜と通信でもしてるんだろ?」
「便利だね。」
「いえ、あの、こっちに居ますけど・・・あれ?」
「どうなさったんでしょうか?」
「えーと、もう一度確認しますけど、本当にその人・・・」
芽亜
さだこ
芽亜
ぱふぇ
さだこ
「さだこさんだよね〜。」
「うん。」
「そうだよ〜。」
『え?!でもあの・・・』
「呪まーす。」
ぱふぇ
さだこ

ぱふぇ
スゥ

よしこ
ココロ
ぱふぇ
さだこ
「あの、さだこさん?あなた、他にもいらっしゃいます?」
「呪〜?」
「どうかなさいました?」
「いえ、あの、学校行ってる芽亜ちゃんが、さだこさんと一緒に居るって・・・」
「・・・は?」
「まあ、幽霊ですしね。」
「幽霊って分身したっけ?」
「いや、私に聞かれても。」
「あの・・・さだこさん?」
「くくくく。」





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