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芽亜 ぱふぇ 芽亜 萌 スゥ 萌 スゥ |
「オッケー。」 「・・・芽亜ちゃん、本当に扱えてるんですか?それ。」 「だいじょーぶ!」 「芽亜ちゃん、無事に帰って来られて良かったですわ。」 「頑丈な代物だよ、アレ。 でも良くごまかせたね、あの惨状を。」 「宇宙ゴミの落下ってことで、誤魔化すのは簡単でしたわよ? 嘘吐いているわけでもないですし。」 「まあそうだけど・・・で、もう一度聞くね・・・」 |
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スゥ 萌 スゥ 萌 スゥ 萌 スゥ 萌 |
「芽亜が言うには火星で拾ったそうだけど・・・本当に間違いない?」 「間違いありませんわ!行方不明から12年、随分成長してますが。 ほら。あの形状・・・」 「いや、形状言われてもあたし知らないし。」 「12年前、宇宙観光へ出掛けた際に離ればなれに・・・ 火星へ流れ着いて生き延びていたなんて、これこそ奇跡ですわ!」 「ま〜、奇跡っちゃ奇跡だろうけど・・・やっぱどう見てもアサリには・・・」 「アサリじゃありません!オウムガイですわよ?!」 「あ〜はいはい、オウムガイね・・・」 「間違えちゃダメですわっ!」 |
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スゥ 萌 スゥ 萌 スゥ 芽亜 ぱふぇ |
「そう言えばなんでペットにオウムガイなんか? そもそも深海生物でしょ?持ち運びなんて無理でしょ?」 「さあ?物心付いた頃から一緒でしたし。連れて歩くのも何の疑問も。」 「・・・そう。で、オウムガイがどう間違えばああなるわけ?」 「多分、漂流の旅で色々あったのですよ。」 「『色々』って言っても、さすがに限度ってものが・・・」 「芽亜ちゃん、これ本当に萌さんのペットだったんですか?」 「うん。この子がそう言ってた。」 |
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スゥ 萌 スゥ 萌 スゥ 萌 スゥ 萌 スゥ |
「あのでっかいコンテナみたいな物は?」 「貝殻の名残だと思います。」 「・・・ぱふぇが言うには、ミサイルだの銃器だのみっちりだそうだけど。」 「火星の環境を生き抜くためには、武器も必要でしたのよ。」 「じゃあ、あの、でっかいファンみたいなのは?」 「目ですわ!」 「・・・・・・。」 「きっと砂嵐が酷いんでシャッター式になったんですわ。」 「あり得ない。絶対あり得ない・・・。」 |
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スゥ 萌 スゥ 萌 スゥ 萌 スゥ |
「んじゃ、どう見てもでっかい大砲にしか見えないのは?」 「前腕が変質したものに決まってますわよ!」 「ぱふぇに構造解析させたら、光学兵器にしか思えないそうなんだけど。」 「身を守るためですわ! よく言うでしょう?『攻撃は最大の防御』って。」 「いやあ、どう環境に順応すれば光学兵器みたいなもの獲得するわけ?」 「もう!ああいえばこういう・・・」 「逆ギレしないでよ・・・」 |
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スゥ 萌 スゥ ぱふぇ 芽亜 ぱふぇ スゥ 芽亜 |
「・・・で、なんか立ち上がっちゃったみたいだけど。」 「そりゃあ立って歩くくらいするでしょう?オウムガイなんですから。」 「オウムガイって・・・立って歩いたっけ?」 「そう言えばこの子、餌は何がいいんでしょう・・・」 「光合成出来るって〜。」 「ああ良かった。餌代掛かりませんね。」 「・・・もう一度聞くね。本当にあたしの知ってるオウムガイ?」 「スゥちゃんが知ってるも何も、オウムガイはオウムガイですわよ?」 |
![]() 元オウムガイ『くらふてぃ』 過酷な火星の環境に対応するため重武装進化・・・? |