第58話 − 「狂うほどに熱く」

よしこ

「あ〜学校行くのだるい〜。
 なんで学校って昼からとかにしないのかな・・・あれ?」
よしこ
芽亜
よしこ
「芽亜ちゃんおはよ〜。」
「・・・。」
「・・・どうしたの?板切れ持って突っ立って。」
芽亜
よしこ
芽亜
よしこ
「よしこちゃん・・・アタシは大変な物を作ってしまいました。」
「ええ?!なになに?」
「いいですか?皆さんには内緒ですよ?」
「・・・ごくり。」
芽亜
よしこ
芽亜
よしこ
芽亜
よしこ
「じゃ〜ん!適当に作った精密スケール!
「・・・・・・適当なの?精密なの?どっち?」
「おおっ!なんて恐ろしい物を!」
「・・・いや、なにが?」
「ほらほら、1mmがこんなにでっかいんですよ?恐ろしいですねえ〜。」
「・・・え、えと。よくわかんない。」
芽亜
よしこ
芽亜
よしこ
芽亜
よしこ
芽亜
よしこ

「え〜?この恐ろしさが分からないなんて!よしこちゃん、さてはワルイコですね?」
「ええっ?なぜ?!」
「わんへすとかに連れてって貰えないからって、趣旨替えしたんですね?」
いや、何のことだかさっぱり。
「・・・いいですか?良く聞いてください。」
「う、うん。」
「実はこれ、精密に作ったいい加減な定規なんです。」
「え?さっき適当に作った精密・・・あれ?一緒?
 ・・・まあそれは分かったから、話先に進めてよ。」
芽亜
よしこ
芽亜
よしこ
芽亜

 

「まったく、何度も謝ってるのに・・・これだから海はしょっぱいんですよ〜。」
「もう何言ってんのかわかんないよ、芽亜ちゃん・・・」
「よしこちゃんがプロだからですよ。」
「・・・ねえ、なんか具合でも」
「大丈夫!金魚は空飛べます!」

じゅ〜

よしこ
芽亜
よしこ

「〜〜〜っ!・・・っ!・・・っっ!!」
「空なんか飛べなくったって〜!鳥は飛ぶんですよ〜!!」
「あづ!あづづっ!!あづい!水っ!どこっ?!
 ああ〜・・・壁が冷たい〜。」





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