第79話 − 「はじめての文化祭」



スゥ
よしこ
たまえ
スゥ
よしこ
スゥ
「あ〜あ、文化祭か・・・めんどくせー。」
「でも、色々食べられるから楽しみ〜♪」
「授業もないしね。」
「お前らはどのみち常日頃授業に参加してないだろ?」
「そんなこと言ったらスゥちゃんだって・・・」
「あたしは別に、授業についていけてるし。」
よしこ

スゥ
よしこ
スゥ
よしこ
「それはそうと、うちのクラス、今年は何やるんだろうね。
 芽亜ちゃんは何がいいと思う?」
「・・・なんであたしに問いかける?」
「あ、制服一緒だから間違えちゃった〜。」
「うそつけ!今明らかに意図的に間違えただろ?!」
「だってぇ〜。」
よしこ
スゥ
たまえ
スゥ
「そう言えばお化け屋敷とか喫茶店とか、うちのクラスでは案出てなかったね。」
「どっちもありきたりで、他のクラスで出まくってるだろうからなあ。」
「せっかく今年はプロが居るのにね・・・」
「・・・プロ?」
スゥ
 
芽亜
よしこ
芽亜
たまえ
スゥ
芽亜
たまえ
よしこ
「で、真面目な話、芽亜は・・・
 て誰なんだオマエは?!
「似合う?」
「いつの間に着替えたんだろ?」
「通りすがりのおねーさんがかわいかったんで真似してみました!」
「そういや、別に服着てるわけじゃなかったんだっけね、芽亜ちゃん。」
「お前のそれはギャグだろ・・・」
「ところで『ぶんかさい』って何ですか?」
「知らないの?」
「じゃー、特別にボクがお教えしよう!これを見て。」
芽亜
よしこ
スゥ
よしこ
たまえ
「・・・地図です。」
「このマーク、分かる?」
「学校・・・だろ?」
「そのとーり!で、これは『ぶん』とも読めるわけで・・・」
「・・・つまり?」
よしこ

スゥ
芽亜
「つまり!『ぶんかさい』とは『文』の『火災』・・・
 年に一度学校燃やしちゃって新しく建て直す一大イベントで・・・」
「もうその辺にしとけ。ウソ知識教えるのは。」
「燃やす・・・」
芽亜
スゥ
よしこ
芽亜
たまえ
よしこ
スゥ
よしこ
たまえ
「そう言えば火炎放射器ありません!すぐに準備しないと!」
「ほら。本気にしちゃったぞ?」
「ごめん芽亜ちゃんウソです・・・」
「何基あれば足りるでしょう?」
「これで学校焼失しちゃったらよしこちゃんのせいだね。」
冗談ですってば〜!!
「あたし知〜らない、と。」
うぇぇぇん!前言撤回を求めますぅ〜!
「覆水盆に返らず・・・」







スゥ
よしこ
たまえ
ぱふぇ
よしこ
ぱふぇ
スゥ
ぱふぇ
スゥ
よしこ
「・・・というわけで、さすがに学校無くなるとやばいんで芽亜のログ消し頼む。」
「しくしくしく。お願いしますぅ〜。」
「スゥちゃん、着替えるの早・・・」
「あはは・・・でも、文化祭ですか〜。」
「うん。今度やるんだ。」
「それは楽しみです。」
「・・・やっぱお前も来るの?」
「ダメですか?」
「や、いいんだけどね・・・芽亜との兼ね合いが・・・」
「そう言えば、芽亜ちゃんとスゥちゃん、ただの友達って事になってたよね。」
ぱふぇ
さだこ
スゥ

「ま、それは追々考えるとして・・・マスターのクラスではどんな催し物を?」
「ぶんかさい〜♪」
「明日のクラス会でも話し合う予定なんだけどね。
 とりあえず出ている案は、フリマと、演劇と、それから・・・」
さだこ
スゥ
「おばけやしき〜♪」
「や、うちのクラスからは出てないから。」
スゥ
ぱふぇ
スゥ
ぱふぇ
スゥ
さだこ
「あとは・・・なんかの研究発表とか・・・」
「喫茶店とかは?」
「・・・たぶん他で出まくる。」
「そうですか〜。せっかくお手伝い出来ると思ったのですが。」
「・・・そう言えばさすがに文化祭でパフェってのは無いなあ・・・」
「・・・呪〜」
スゥ
さだこ
スゥ
さだこ
スゥ
「でも喫茶店とかだと金勘定が入って会計がめんどいんだよな〜。」
「おばけやしき〜・・・」
「だから、案出てないから。」
「・・・ちゃんといどもあるよ〜?」
「いや、備品がどうのってわけじゃなくてね?」
スゥ
ぱふぇ
スゥ
ぱふぇ
スゥ
「で、なんかいい案あるなら、お前の意見も参考にしたいんだけど。」
「ん〜、そうですねえ・・・あ、ちなみに去年はどんなことやったんですか?」
「去年の?」
「はい。なるべく重ならない方が良いかと。」
「去年・・・去年は・・・」
たまえ
スゥ

ぱふぇ
芽亜
たまえ
「去年も今頃だったっけ?」
「あ、思い出した。打ち合わせ段階からかったるくてな〜。
 んで、バックレて暇だったんでお前作ってたんだった。」
ワタシはマスターの現実逃避の副産物だったんですかぁ?!
「じゃあ今年もおかーさまが増えるんですか?」
「そういう意味じゃないと思うよ?」
さだこ
よしこ
さだこ
よしこ
さだこ
「呪〜ま〜すぅ〜!!」
「まあ元気出して。来年もあるから。高校で。」
「・・・ちゃんとしんがくしてね〜?」
「ぐっ!そ、それは・・・」
「呪ま〜・・・あ、そうだ。」



次の日。



ぱふぇ
スゥ
ぱふぇ
スゥ
ぱふぇ
スゥ
「おかえりなさいませ。何か良い案出ました?」
「なんか知らんが、担任がもの凄い勢いでお化け屋敷推薦していた・・・。」
「え?なぜですか?」
「理由聞いても、真っ青な顔して全然教えてくれないんだ。」
「そうですか。なんか怪しいですねえ。」
「ん〜。」



文化祭は、プロが参加しちゃいけないと思います!w





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